「単刀直入に言うと」はビジネスでは失礼?言い換えや例文を紹介

「単刀直入に言うと」はビジネスでは失礼?言い換えや例文を紹介 ビジネスマナー
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「単刀直入」という言葉は、私たちの耳にすることがよくあります。

この表現は、日常の会話のみならずビジネスの場面でもよく使われますが、実際にその漢字や意味をしっかりと理解している人はそれほど多くないかもしれません。

本記事では、「単刀直入に言うと」はビジネスでは失礼なのか、実際の使い方を例文を交えて紹介しますので、参考にしてみてください。

 単刀直入の意味

まずは「単刀直入」の意味について説明します。

単刀直入:余計な前置きを省略し、直接的に要点に入ること

この言葉は「たんとうちょくにゅう」と読みます。

間違えて「短刀直入」と書くこともありますが、正しくは「単刀直入」です。

この言葉は、刀を一本だけ持ち、ひとりで敵に向かっていく姿から由来しています。

その勇敢な態度が、何事も直接的に取り組む様子を象徴しており、話の本題にすぐに入る際に用いられます。

「単刀直入に言うと」はビジネスでは失礼?

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結論から言うとビジネスの現場で「単刀直入」という表現を用いることは一般的です。

たとえば、「単刀直入に申し上げますが」と前置きすれば、相手にストレートに話の本題への移行を予告することができます。

ビジネスでは、敬語の正しい使い方が求められるため、「単刀直入に伺いますが」や「単刀直入にお話し下さい」といった表現が一般的です。

また、「単刀直入」と一言付け加えるだけでなく、「恐縮ですが」や「失礼かとは思いますが」といった柔らかな表現を併用することで、急ぎ足の印象を和らげ、より丁寧なコミュニケーションが可能になります。

【例文】単刀直入

例えば、ビジネスミーティングで新しいプロジェクトの提案をする際に以下のような使い方をします。

単刀直入に言わせていただきますが、現在のリソースではこのプロジェクトの期限内に完了するのは困難です。リスク管理を考慮に入れ、再評価することをお勧めします」

このように単刀直入に話を進めると、余計な前置きを省き、すぐに本題に入ることができます。

ビジネスミーティングにおいて直接的な意見交換が求められる場面では、「皆様のご意見を単刀直入にお聞きしたい」と表現することがあります。

具体的なフィードバックを求める際には、以下のように尋ねるのが適切です。

「失礼ながら単刀直入に伺いますが、この提案に対してどのようなご感想をお持ちですか?」

また、以下のように提案することで、スムーズな会議進行を促すことができます。

「時間が限られているため、効率的に進めることを目指し、単刀直入にご意見を伺いたい

このように、「単刀直入」という表現は、ビジネスコミュニケーションを直接的かつ効率的に進めるための重要なツールとして活用されます。

「単刀直入」の言い換え(類義語)

「単刀直入」と同じような意味を持つ言葉には以下のようなものがあります。

  • 率直:隠すことなく、思ったことを正直に表現する様子。
  • 明言:明確に、断定的に表現する様子。
  • 手短:話の内容を短く、要点を抑えて説明する様子。
  • 端的:事実や意見をクリアに、はっきり述べる様子。
  • 歯に衣着せぬ:遠慮なく、ストレートに意見を言う様子。
  • ざっくばらん:開けっぴろげで、何でも話す様子。
  • ストレート:間接的な言い方をせず、直接的に伝える様子。
  • ズバリ:遠回しの言い方を避け、核心をつく様子。
  • 直言:何も隠さず、率直に意見を述べる様子。

「単刀直入」の反対語

「単刀直入」の反対意味を持つ言葉は次のとおりです。

  • 遠回し:間接的に、直接的でない方法で表現する様子。
  • 遠慮がち:控えめに、積極的ではない方法で表現する様子。
  • 回避的:直接的な表現を避け、不明瞭な表現を用いる様子。
  • 回りくどい:直接的でなく、多くの詳細を含めて説明する様子。
  • 婉曲:言葉を丁寧に選び、間接的に表現する様子。
  • 言葉を濁す:明確に述べず、曖昧な表現を使う様子。

まとめ

「単刀直入に言うと」はビジネスでは失礼なのか解説し、言い換えや具体的な例文を紹介しました。

「単刀直入」とは、遠慮や余計な前置きなしに、直接本題に入ることを意味します。

ビジネスでは一般的に使われる表現です。

ビジネスにおいてこの言葉がよく使われるのは、スピーディーで明瞭なコミュニケーションが求められるからです。

「単刀直入に伺います」と敬語を交えたり、「恐れ入りますが」など適切なクッション言葉を使用することで、相手に対する配慮を示しつつ、効果的にコミュニケーションを取ることが可能です。

ビジネスマナーを身につけて円滑なコミュニケーションを図りましょう。

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